働く栄養士・管理栄養士にとっての 直営のメリットについて
「直営」と「委託」これらの言葉は給食に関わる栄養であれば一度は聞いたことがあると
思います。
直営とは給食業務を自前で行っていること、給食に関わる職員が直接雇用されていること。
委託とは給食委託会社に給食管理(給食管理の一部)を業務委託していること。
直営給食施設で働くメリット
食事の個別対応が実施しやすい
栄養管理を行う管理栄養士と給食管理を行う栄養士・調理員は同じ所属(場合によっては上司と部下の関係)であるため、食事形態の変更やお試しが実施しやすいです。
栄養管理している職員は給食管理もできることが多いため、調理員への指示や自ら厨房に入ることで、個別対応がすぐにできることもあります。
給食管理だけでなく栄養管理も出来るようになる
厨房の方針によっては調理のできる栄養士・管理栄養士が求められることもあり、給食管理も栄養管理もできる栄養士・管理栄養士にはすぐになれないため貴重な存在です。
給食管理がいかに大切か実感できる
栄養状態の評価は体重の変動や食事摂取量を指標に使うため、食事をしっかり食べてもらえれば栄養状態は良好であることが多いです。
まずくて誰も食べてくれない食事を提供すると、食事摂取量の低下により体重が減少するため栄養状態の評価は下がります。
食事摂取量の低下は栄養管理の負担(低栄養状態の高リスク者の増加)と給食管理(残食の処理や不足する栄養補給等)のコストが上がってしまいます。
まずは残食の記録、検食、給食会議等で意見を聞き取り、食事を改善し、多くの人が美味しく食べてもらえる食事の提供を目指します。
その上で、
- 食べる意欲はあるけれども咀嚼能力や嚥下能力が低下している方。
- 食べる意欲が高いために過剰に食べてしまう方。
- 食事による支援が必要な疾患の方。
など特別な食事支援が必要な方に対して栄養管理を注力したいですよね。栄養管理を行うほど、給食管理の重要性が理解できるようになります。
栄養士・管理栄養士が複数名いることが多い
直営施設の厨房職員は栄養管理と給食管理を行うため、職員数が多くなります。
その中には栄養士・管理栄養士も含まれているためです。
調理師が多いと栄養士・管理栄養士は少なくなりますが、栄養士・管理栄養士が調理もできれば、栄養士・管理栄養士の数は自然と増えていきます。
栄養士・管理栄養士が複数名いる場合は、教育を受けやすい環境であると言えるでしょう。
直営給食施設で働くデメリット
給食管理も栄養管理もできる栄養士・管理栄養士が求められるため、プレッシャーに感じてしまう。
給食管理と栄養管理が共に出来る様になるまで時間がかかるため、上司や先輩と比べてしまい、不安になることがあります。
シフト制であるため休みが合わない
早番がある場合、起きる時間が早い。完全週休2日制ではないため土日祝はもちろん年末年始、ゴールデンウィーク、お盆など周りが長期連休の期間は働くことが多いでしょう。
シフト制の友人や同僚がいたとしても同じ日が休みとは限らない。
厨房に入る人は冬に手が荒れがち
冬場にお湯を使って洗い物をしていると手が荒れます。
水だと手が冷たい。
手荒れ…本当にこれは辛いです。
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