給与栄養目標量(エネルギー)

献立
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給与栄養目標量の設定方法


○月からの給与栄養目標量設定
○月の献立作成は■月から始めたい
→■月までには給与栄養目標量を確定させる


(例)4月からの給与栄養目標量設定する場合
4月の献立作成は1月から始めたい
→1月までには給与栄養目標量を確定させる
つまり12月から給与栄養目標量の設定に取り掛かる。


次の給与栄養目標量を設定する前に、今までの給与栄養量を振り返りましょう。


給与栄養量(実績)
給食管理ソフトから1月~12月(直近1年間)の給与栄養量の1日平均を算出する
今年度の目標量と比較して充足率を計算する
評価を行い、課題を挙げる。→来年度の目標に反映できるようにする


12月の体重データを基準に来年度の目標量を設定する。12月データ入力してから基準作成、4月分献立
作成が間に合わない様であれば、12月よりも前の体重を入力しても良いです。


給与栄養目標量は最初にエネルギーを設定します。エネルギーは利用者一人ひとりのエネルギー量を計算し、平均値を基準のエネルギーとします。

※あくまで基準なので、実際は利用者さん個人にあわせた食事量で提供して下さいね。


※栄養ケアマネジメントを行っている場合は個別の必要エネルギー量が出ている(はず)なのですぐできると思います。


日本人の食事摂取基準(2020年版)厚生労働省
51ージからエネルギー関連。見て理解できる方はすばらしい。私は何回も読み込んで、読みながら試してを繰り返して覚えました。

給与栄養目標量を設定する為に必要な項目


①氏名
②性別
③年齢
④身長
⑤体重
⑥BMI
⑦標準体重
⑧基礎代謝基準値
⑨基礎代謝量
⑩活動係数
⑪推定エネルギー必要量
順番に説明します
①~③は飛ばします。分からなければ事務所にいる人に聞くか調べて下さい。

委託の栄養士さんで今から給与栄養目標量を設定しようとしている方はちょっと待った!!

業務委託契約書を確認して、どちらがどこまでの業務を行うか確認して下さい。


契約上施設側がやるべきなのに、当たり前のように委託側にやらせる栄養士はいますからね。
(私はこの被害を受けました。でもそのおかげで理解出来るようになりました。)

④身長:毎年行っている健康診断の結果から引っ張ってきて下さい。身長は基本的に変わることはありませんが、、高齢者は(低く)変わっているかもしれません。毎年健診断を行っているのであればその値を使用してください。身長の記録が無い場合は栄養士でも調べられる方法はあります。分からない方は調べてみてください。


⑤体重:毎月体重測定していない場合は体重測定を行なって下さい。車椅子の方の体重測定は栄養士だけでは出来ない場合があります。毎月、体重測定をしている場合は、直近の体重を入力して下さい。


⑥BMI:身長と入力した体重からBMIを算出して下さい

給与栄養目標量の設定方法
⑦標準体重:④身長と⑤体重からBMI22となる体重を算出して下さい。


⑧基礎代謝基準値:②性別と③年齢が分かれば、基礎代謝基準値は食事摂取基準2020を調べたら出ます。


⑨基礎代謝量:(⑧基礎代謝基準値)×(⑤体重)で算出できます。


⑩活動係数:施設利用者は身体活動レベルⅠの係数を使用します。これは、食事摂取基準2020で「レベルⅠは、自宅にいてほとんど外出しない者を念頭に置いているが、高齢者施設で自立に近い状態で過ごしている者にも適用できる値である。」と記述してあるためです。


⑪推定エネルギー必要量:(⑧基礎代謝基準値)×(⑦標準体重)×(⑩活動係数)
BMIの平均が22から大きく外れている場合は⑦標準体重より⑤体重を指標にしたほうが良いが、大きく外れていることはつまり、栄養管理ができていないために偏りが出ている。と理解してくださいね。


⑪推定エネルギー必要量の平均値を給与エネルギー目標量とします。基準献立が男性用と女性用で分かれている場合は、男性と女性に分けて計算を行い、それぞれの献立の給与栄養目標量を設定して下さい。


日本人の食事摂取基準(2020年版厚生労働省
51ページからエネルギー関連

 改善点や分からないことあればお問い合わせください。

エネルギーの次はこれ

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